補習に必要なことB
補習指導の中で大事なことは、まず、その子がわからなくなったところまで 戻るということです。 たとえば掛け算の九九ができなければ、割り算はできません。 このようにちょっと前に戻ればいい場合はまだましです。中学校にいっても 小学校の勉強が理解できていない、高校にいっても中学校の勉強が 理解できていない、たまには高校にいっても小学校の勉強が理解できて いない子どももいるのです。 補習をする家庭教師は、とにかくその子のスタートラインを見つけなければ いけません。そして、スタートラインからはじめなくてはなりません。 中学生なのに、高校生なのに、小学校の勉強をさせるのか、と保護者が 憤慨する場合もありますし、本人が抵抗を示す場合もあります。 しかし、わからないところから始めてきちんとした理解をすることはできません。 本人にも保護者にも理解してもらえるようにうまく説明し、なるべく短時間で 学校で現在学習している内容に近づけることが大切です。